【プレスリリース】オンラインコミュニケーションにおけるストレスに関する実態調査を実施しました

20代のビジネスパーソンの約6割が世代が上の上司との「オンライン会議」や「チャット」にストレスを実感

オンラインコミュニケーション協会(本社:東京都千代田、代表理事:初谷 純)は、週に5回以上、社内でオンライン会議を行っている、かつ社内でチャットを利用している22歳〜29歳のビジネスパーソン105名を対象に、「オンラインコミュニケーションにおけるストレス」に関する実態調査を実施しましたので、お知らせいたします。

本調査のサマリー

■調査概要
調査概要:「オンラインコミュニケーションにおけるストレス」に関する実態調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2021年11月18日〜同年11月20日
有効回答:週に5回以上、社内でオンライン会議を行っている、かつ社内でチャットを利用している22歳〜29歳のビジネスパーソン105名

■6割以上のビジネスパーソンが、上の世代の先輩社員との「オンライン会議」にストレスを実感
「Q1.あなたは、社内での上司や自分より上の世代の先輩社員とのオンライン会議中に、ストレスを感じることがありますか。」(n=105)と質問したところ、「かなりある」が17.2%、「たまにある」が47.6%という回答となりました。






■上の世代の先輩社員とのオンライン会議中におけるストレス、「コミュニケーションの“間”が難しい」が64.7%で最多
 「Q2.Q1で「かなりある」「たまにある」と回答した方にお聞きします。上司や自分より上の世代の先輩社員とオンライン会議中に、ストレスを感じる場面を教えてください。(複数回答)」(n=68)と質問したところ、「コミュニケーションの”間”が難しい」が64.7%、「相手の表情を読み取りにくい」が44.1%、「時間が長引く」が44.1%という回答となりました。





■約6割のビジネスパーソンが、上の世代の先輩社員との「チャット」にストレスを実感
「Q3.あなたは、上司や自分より上の世代の先輩社員とチャット(Microsoft TeamsやSlack、Chatworkなど)でコミュニケーションを取る際に、ストレスを感じることがありますか。」(n=105)と質問したところ、「かなりある」が17.2%、「たまにある」が39.0%という回答となりました。







■上司とのチャットにおけるストレス、「レスポンスが遅い」が54.2%で最多
「Q4.Q3で「かなりある」「ややある」と回答した方にお聞きします。上司とチャットでコミュニケーションを取る際に、ストレスに感じることを教えてください。(複数回答)」(n=59)と質問したところ、「レスポンスが遅い」が54.2%、「チャットで済む内容なのに、すぐに電話をしてくる」が35.6%、「文章量が少なく、意図が読み取りにくい」が33.9%という回答となりました。





■チャットを使いこなすことは、「職場の生産性に繋がる」と94.2%が回答
「Q5.Q3で「チャットは利用しない」以外と回答した方にお聞きします。チャットを適切に使いこなすことで、職場の生産性は向上すると思いますか。」(n=103)と質問したところ、「非常にそう思う」が58.3%、「ややそう思う」が35.9%という回答となりました。





■テレワーク下における上の世代の先輩社員とのコミュニケーションについて、58.1%が、時と場合によって「電話」と「チャット」を使い分けたいと回答
「Q6.あなたはテレワーク下において、上司や自分より上の世代の先輩社員とコミュニケーションを取る場合、「電話」と「チャット」どちらでのコミュニケーションの方が良いですか。」(n=105)と質問したところ、「時と場合によって「電話」と「チャット」を使い分ける」が58.1%、「「電話」でのコミュニケーション」が9.5%という回答となりました。





■チャットで済ませたいと思う場面・内容、「残さなければいけないもの(タスク類)」や「シンプルな業務指示、業務連絡など」
「Q7.「時と場合によって「電話」と「チャット」を使い分ける」と回答した方にお聞きします。チャットでコミュニケーションを済ませて欲しいと思う場面・内容を教えてください。(自由回答)」(n=61)と質問したところ、「残さなければいけないもの(タスク類)」「シンプルな業務指示、業務連絡など」など53の回答を得ることができました。

<自由回答・一部抜粋>
・29歳:残さなければいけないもの(タスク類)はチャットにしてほしい。
・28歳:1往復で済むような案件、シンプルな業務指示、業務連絡など。
・29歳:今日の業務報告。
・27歳:電話ができない時。
・24歳:時間をかけて(調べて)回答する必要がある問いの場合。資料や、複雑な状況の場合は、口頭ではなくチャット等文字で残してほしい。
・26歳:急ぎでない場合。画面共有が不要な場合。
・24歳:わざわざ電話で話す必要のない緊急性のないこと。
・22歳:会話レベルで済むような、簡単な仕事の依頼のとき。
・27歳:MTG中に要件を伝えたい場面。
・26歳:やり取りのエビデンスを残したい内容や、温度感を伝える必要がない事務的に内容。
・28歳:即答できない解答を求められている時、他の人と相談が必要な質問をされるときはチャットで文字として送って欲しい。関係者が複数いるときはグループチャットで共有して欲しい。
・26歳:急ぎでないものはチャットにして貰えるとあとから確認できる。また、電話で話した内容をチャットで確認のために送ったりもしています。





■電話が好ましいと思う場面・内容、「双方に意見が食い違っており、説明が求められる場合」や「すぐレスポンスできる問いの場合」など
 「Q8.「時と場合によって「電話」と「チャット」を使い分ける」と回答した方にお聞きします。電話でのコミュニケーションが好ましいと思う場面・内容を教えてください。(自由回答)」(n=61)と質問したところ、「双方に意見が食い違っており、説明が求められる場合」「すぐレスポンスできる問いの場合」など52の回答を得ることができました。

<自由回答・一部抜粋>
・27歳:双方に意見が食い違っており、説明が求められる場合。
・24歳:すぐレスポンスできる問いの場合。イエスがノーで答えられる場合。
・26歳:込み入った話や、確認事項が多い案件。
・29歳:アイデアを必要とするものなど、会話のテンポが必要なものは電話にしてほしい。
・28歳:やや長めの業務指示、文字面だけではニュアンスが伝わりにくい場面など。
・28歳:即時で結論がほしいとき。
・26歳:急ぎの場合。画面共有が必要な場合。
・27歳:文面だと伝わりづらいニュアンスを含む内容のとき。
・27歳:何かを依頼する場合や、状況説明が必要な場合。
・29歳:緊急事項や文章では伝わりにくいとき。




■約8割が「オンライン上ならではのコミュニケーションの方法を、もっと上司に理解して欲しい」と回答
「Q9.あなたは、オンライン会議やチャットなど「オンライン上ならではのコミュニケーションの方法」を、もっと上司に理解して欲しいと思いますか。」(n=105)と質問したところ、「非常にそう思う」が33.3%、「ややそう思う」が44.8%という回答となりました。





■上司にオンラインコミュニケーションの方法を理解して欲しい理由、「オンラインでのコミュニケーションは今後も増えていくと思うから」が79.3%
「Q10.Q9で「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した方にお聞きします。「オンライン上ならではのコミュニケーションの方法」を、もっと上司に理解して欲しいと思う理由を教えてください。(複数回答)」(n=82)と質問したところ、「オンラインでのコミュニケーションは今後も増えていくと思うから」が79.3%、「上司のリテラシーの低さがストレスになっているから」が29.3%、「上司のリテラシーの低さが生産性を下げていると感じるから」が22.0%という回答となりました。





■まとめ

今回は、週に5回以上社内でオンライン会議を行っている、かつ社内でチャットを利用しているビジネスパーソン105名を対象に、「オンラインコミュニケーションにおけるストレス」に関する実態調査を行いました。

 まず、6割以上のビジネスパーソンが、社内の上司や自分より上の世代の先輩社員との「オンライン会議」にストレスを感じていることが判明しました。ストレスを感じる場面としては、「コミュニケーションの“間”が難しい」が64.7%で最多の結果に。更に、約6割が、社内の上司や自分より上の世代の先輩社員との「チャット」にもストレスを感じており、具体的には「レスポンスが遅い」が54.2%で最多となりました。

 次に、94.2%のビジネスパーソンが、チャットを適切に使いこなすことが「職場の生産性に繋がる」と考えており、58.1%が、テレワーク下における上の世代の先輩社員とのコミュニケーションについて、「電話」と「チャット」を使い分けていることが分かりました。そこで、「チャットで済ませたいと思う場面・内容」と「電話で済ませたい場面・内容」をそれぞれ尋ねたところ、チャットで済ませたい場面については、「残さなければいけないもの(タスク類)」や「シンプルな業務指示、業務連絡など」が挙がり、電話が好ましいと思う場面・内容については、「双方に意見が食い違っており、説明が求められる場合」や「すぐレスポンスできる問いの場合」などが挙がりました。

 そして、約8割が「オンライン上ならではのコミュニケーションの方法を、もっと上司に理解して欲しい」と感じていると回答しました。理由としては、約8割が「オンラインでのコミュニケーションは今後も増えていくと思うから」と回答し、今後の仕事の生産性を挙げるためにも、あらゆる年代においてオンラインコミュニケーションのレベルアップが切実に求められていることがわかりました。

 今回の調査では、現代の職場ではなくてはならないオンラインコミュニケーションについて、現場が抱えているストレスに焦点を当てました。オンライン会議やチャットなど、あらゆる場面でストレスが発生している現状を考えると、業務を効率化し、職場環境を改善するためには、世代に関わらず、対面・チャット・電話、それぞれのメリットデメリットを認識した上で、使いこなすことが必須のようです。社内での最適な活用方法が明確でない場合は、社外のプロの力を借りることで、より円滑なオンラインコミュニケーションが実現できるのではないでしょうか。



■一般社団法人オンラインコミュニケーション協会  代表理事 初谷純からのコメント

今回の調査からは若手社員が抱える、オンライン会議やチャットでのコミュニケーションに対するネガティブな側面が明らかになりました。 これは、リモートワークをはじめとする働き方の多様化が進む一方で、コミュニケーションスタイルの変化に伴う影響が各所に出ていることの表れです。

 特に、世代間のコミュニケーションスタイルのギャップについては、従来のオフィス出社の時代からも影響が指摘されていたことですが、リモートワーク等が広まるにつれ、その影響がますます大きくなっていることが分かりました。

 本来、オンライン会議やチャット等は効率よく仕事を進め、生産性を高めることができる手段です。せっかく会議をオンライン化したり、チャットを導入しはじめたのに「かえってストレスが溜まっている」「円滑な意思疎通ができていない」「生産性が落ちている」ということでは本末転倒です。

オンライン会議システムや、チャットといったツールを活用すること自体は誰でも手軽にできます。しかし、その先の”生産性を高める”使い方ができているビジネスパーソンはまだまだ少ないのではないでしょうか。

オンライン会議やチャットでの会話の進め方、意思疎通の方法等、必要なスキルが大きく異なります。オンライン上でのコミュニケーションをスマートに進めるためには、対面との違いを理解し、オンライン上ならではのコミュニケーション術や、正しいやり方を学んでいく必要があります。  これから先、オンライン会議やチャットがなくなることはないでしょう。「そもそも上手くいかないもの」「対面会議やメール、電話の代理手段だから」とあきらめるのではなく、”これから学び、改善していくもの”という前向きな気持ちをもっていただければと思います。



■一般社団法人オンラインコミュニケーション協会の取組み

 一般社団法人オンラインコミュニケーション協会では、テレワークを導入、推進する法人企業、公共団体向けに、画面越しでのコミュニケーションを円滑に進められるよう、下記の学習コンテンツを提供しております。
・オンライン会議術研修
・画面越しのコミュニケーション術研修
・スマートテレワーク術研修  
・オンラインマナー研修    その他
https://onlinecommunication.jp/training/

これまでに263件を超える法人企業、公共団体向けのオンラインツール活用の支援実績から導き出された、オンライン会議で生産性を落とさない方法や、画面越しのコミュニケーションにおけるテクニックなど、ビジネスを加速させるための学びを提供いたします。



■法人概要

法人名 :一般社団法人オンラインコミュニケーション協会
     (Online Communication Association)
代表理事:初谷 純
住所  :〒102-0083 東京都千代田区麹町4-1-4 西脇ビル
事業内容:(1) オンラインコミュニケーションに関する調査及び研究
       (2) オンラインコミュニケーションに関する学習教材の制作、販売
     (3) オンラインコミュニケーションに関する研修、セミナーの実施
     (4) 前各号に掲げる事業に附帯又は関連する事業
HP   :https://onlinecommunication.jp




【本件に関するお問い合わせ先】
オンラインコミュニケーション協会 PR事務局(株式会社IDEATECH内)
担当:福澤・天本
TEL:03-6447-4440 E-mail:onlinecom@ideatech.jp